192年 - 196年

董卓暗殺と後漢朝廷の流転

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李傕・郭汜の内戦と献帝拘束

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李傕郭汜は相互不信から長安で内戦を始め、李傕献帝を軍営へ移し、郭汜は和睦に赴いた公卿を拘束した。

関係する人物

後漢朝廷

董卓旧軍・李傕政権

原文

傕數設酒請汜或留汜止宿汜妻懼傕與汜婢妾而奪己愛思有以離間之會傕送饋妻乃以豉爲藥汜將食妻曰「食從外來儻或有故」遂摘藥示之「一栖不二雄我固疑將軍之信李公也」他日傕復請汜大醉汜疑傕藥之絞糞汁飲之乃解於是遂生嫌隙而治兵相攻
日本語対訳

李傕はたびたび郭汜を酒宴へ招き、泊めることもあった。郭汜の妻は、李傕郭汜へ侍女を与えて自分への愛情を奪うことを恐れ、二人を仲たがいさせようとした。李傕から食物が届くと、妻は発酵させた豆を毒薬に見せかけ、外から届いた食物には事情があるかもしれないと郭汜へ示した。後日、李傕の酒宴で泥酔した郭汜は毒を盛られたと疑い、解毒のため糞をしぼった汁を飲んだ。こうして両者に亀裂が生じ、兵を整えて攻め合った。

汜與傕轉相疑戰鬬長安中傕質天子於營燒宮殿城門略官寺盡收乘輿服御物置其家
日本語対訳

郭汜李傕は次第に互いを疑い、長安の中で戦った。李傕天子を軍営に置いて人質とし、宮殿と城門を焼き、官署を略奪し、乗輿、すなわち天子の衣服や御用品をすべて自宅へ運び込んだ。

裴注之引用書・献帝起居注巻六 董卓伝・献帝の軍営移送
汜謀迎天子幸其營夜有亡告傕者傕使兄子暹將數千兵圍宮以車三乘迎天子楊彪曰「自古帝王無在人臣家者舉事當合天下心諸君作此非是也」暹曰「將軍計定矣」於是天子一乘貴人伏氏一乘賈詡左靈一乘其餘皆步從
日本語対訳

郭汜天子を自分の軍営へ迎えようと計画すると、夜に逃げ出した者が李傕へ知らせた。李傕は兄の子である李暹に数千人を率いさせて宮殿を囲み、三台の車で天子を迎えさせた。楊彪は、帝王が臣下の家にいた例はなく、行動には天下の心を合わせるべきで、この処置は誤りだと諫めた。李暹は「将軍の計画は決まっている」と答えた。そこで天子が一台、伏貴人が一台、賈詡左霊が一台の車に乗り、ほかの者は皆歩いて従った。