牧伯改置の建議者・益州牧
州牧赴任者
原文
時,靈帝政化衰缺,四方兵寇,焉以為刺史威輕,既不能禁,且用非其人,輒增暴亂,乃建議改置牧伯,鎮安方夏,清選重臣,以居其任。焉乃陰求為交阯,以避時難。議未即行,會益州刺史郗儉在政煩擾,謠言遠聞,而并州刺史張懿、涼州刺史耿鄙並為寇賊所害,故焉議得用。出焉為監軍使者,領益州牧,太僕黃琬為豫州牧,宗正劉虞為幽州牧,皆以本秩居職。州任之重,自此而始。
日本語対訳
当時、霊帝の政治と教化は衰え欠け、四方で兵乱と反乱勢力が起きていた。劉焉は、刺史は権威が軽いため乱を抑えられず、しかも適任でない者を用いればかえって暴乱を増すと考えた。そこで牧伯を改めて置き、天下を鎮め安んじ、重臣を厳選して任に就けるよう建議した。劉焉は内心では、時の難を避けるため交阯の長官になることを求めていた。この建議は直ちには実行されなかったが、益州刺史の郗倹の政治が煩雑で人々を苦しめ、その悪評が遠方まで伝わり、さらに并州刺史の張懿と涼州刺史の耿鄙がともに賊に殺されたため、劉焉の建議が採用された。劉焉は都から出され、監軍使者として益州牧を兼ね、太僕の黄琬は豫州牧、宗正の劉虞は幽州牧となった。三人はいずれも従来の官秩を保ったまま職務に就いた。州の任務が重くなったのは、ここから始まった。